ふるえの治療法

本態性振戦の一般的な治療法

薬物療法

軽度、中等度の本態性振戦の治療には薬物療法が一般的です。

β遮断薬

交感神経のたかぶりを抑えるように作用し、ふるえを抑えます。
薬物療法の中で本態性振戦に保険適用となっているのは、β遮断薬の中でもアロチノロールだけです。

手術療法

薬物療法で十分な効果が得られない場合や、めまいや眠気などの副作用により日常生活や社会生活の維持が困難な場合には手術療法が検討されます。

高周波凝固術(RF)

熱凝固によりふるえなどの症状を軽減させる治療法です。
頭を固定するフレームを装着し、MRIやCTなどでふるえに関与する視床腹側中間核の位置を測定します。その後頭蓋骨に小さな穴を開けて熱凝固針を刺入し、治療部位を凝固させます。手術は通常2時間程度の比較的短時間で終了します。

脳深部刺激療法(DBS)

高頻度の電気刺激によりふるえなどの症状を軽減させる治療法です。
RFと同様に視床腹側中間核の位置を測定し、頭蓋骨に小さな穴を開けた後、電気刺激のための電極を埋め込みます。電気刺激の強さを患者さんの調子にあわせて調節できるなどの利点があります。体内にペースメーカーを留置するため、定期的な電池交換や充電が必要です。

MRガイド下集束超音波治療(FUS)

超音波発生素子が埋め込まれた治療ヘルメットに患者さんの頭を固定し、ふるえの原因となる神経回路である視床腹側中間核に超音波を集束させ熱凝固します。

パーキンソン病の一般的な治療法

薬物療法

治療は薬物療法が基本です。
ドパミン神経細胞の減少により少なくなったドパミンを補充します。ただしドパミンを直接飲んでも脳へ届かないため、ドパミン前駆物質のLドパを服用します。Lドパは腸から吸収され、脳内でドパミン神経細胞に取り込まれてドパミンとなります。
Lドパの作用を高めるため、Lドパが脳に届く前にドパミンに変わったり分解されたりするのを防ぐ阻害剤や、ドパミン神経以外に作用するお薬を併用するのが一般的です。

手術療法

薬物療法で十分な効果が得られない場合や、お薬の効いている時間帯が短くなってきた時には手術療法が検討されます。

脳深部刺激療法(DBS)

高頻度の電気刺激により脳神経の異常な信号伝達を阻害し、ふるえなどの運動症状を軽減させる治療法です。
MRI画像などから治療標的の位置を測定し、頭蓋骨に小さな穴を開けた後、電気刺激のための電極を植え込みます。電気刺激の強さを患者さんの症状にあわせて調節できるなどの利点があります。体内に刺激発生装置を留置するため、定期的な電池交換や充電が必要です。

高周波凝固術(RF)

熱凝固により脳神経の異常な信号伝達路を壊し、ふるえなどの運動症状を軽減させる治療法です。
MRI画像などから治療標的を位置を測定し、頭蓋骨に小さな穴を開けた後熱凝固針を刺入し、高周波により治療部位を凝固させます。手術は通常2時間程度の比較的短時間で終了します。